エリートツリーや特定母樹を生み出した「林木育種」の世界 「林木育種」とは何かがわかる一冊 　成長等が優れ、今後の森林整備の中核になると注目されているエリートツリーや特定母樹。 　農林水産省の戦略では「2030年までに林業用苗木の3割、2050年までに9割を目指す」として、エリートツリー等の苗木の活用が位置付けられています。 　本書では、長年にわたる「林木育種」の営みにより生み出されたエリートツリーや特定母樹について詳しく紹介するとともに、その背後にある林木育種に必要な技術や新たな知見についても解説しています。 ■1章 森林総合研究所林木育種センター 　高橋 誠 ■2章 森林総合研究所林木育種センター 　栗田 学 　坂本 庄生 　福元 信二 　高橋 誠 　田村 明 　澤村 高至 富山県農林水産総合技術センター森林研究所 　斎藤 真己 静岡県農林技術研究所森林・林業研究センター 　福田 拓実 愛知県森林・林業技術センター 　狩場 晴也 神奈川県自然環境保全センター 　齋藤 央嗣 ■3章 森林総合研究所林木育種センター 　山田 浩雄 　織部 雄一朗 　千吉良 治 　久保田 正裕 　生方 正俊 　宮下 久哉 　平尾 知士 　永野 聡一郎 　能勢 美峰 　武津 英太郎 森林総合研究所 森林バイオ研究センター 　小長谷 賢一 静岡県立農林環境専門職大学 　平岡 裕一郎 九州大学農学研究院環境農学部門 　渡辺 敦史 主要目次 1章　林木育種とは 　〔筆者　高橋 誠〕 1．林木育種とは　 2．林木育種の特異性　 3．林木育種により得られる改良の効果　 4．育種集団と生産集団　 5．優良品種　 2章　エリートツリーと特定母樹 1．エリートツリー開発の流れと特定母樹としての普及　 　〔筆者　栗田 学〕 ⑴特定母樹への流れの源　精英樹／⑵エリートツリー／⑶ 特定母樹／⑷ 原種生産・配布／⑸ 技術指導 2．林木育種に必要な技術 　〔筆者　坂本庄生・栗田 学・福元信二・斎藤真己・福田拓実・狩場晴也〕 ⑴ クローン増殖／⑵ 採種園／⑶ 採穂園 3．林木育種の基礎 　〔筆者　高橋 誠・田村 明・斎藤真己・齋藤央嗣〕 ⑴ 育種の考え方／⑵ 優良品種 4．特定母樹の指定基準　-あなたもできる特定母樹申請ー 　〔筆者　澤村高至〕 ⑴ 成長量（全樹種）／⑵ 剛性（全樹種）／⑶ 幹の通直性（全樹種）／⑷ 雄花着生性（スギ・ヒノキ）／⑸ 申請個体の基礎データ 5．エリートツリーの今後の方向性　 　〔筆者　高橋 誠〕 ⑴ エリートツリーの世代を進める／⑵ 複合形質の改良に向けて／⑶ 気候変動への対応／⑷ 第1世代精英樹の重要性 3章　林木育種に関連する技術・取組と新たな知見 　 1．林木育種に関連する技術・取組　 　〔筆者　山田浩雄・織部雄一朗・千吉良 治・久保田正裕・生方正俊・宮下久哉〕 ⑴ 林木遺伝資源の保存と利用／⑵ 海外林木育種技術協力 2．林木育種に関連する新たな知見・技術 〔筆者　平尾知士・永野聡一郎・能勢美峰・武津英太郎・小長谷賢一・平岡裕一郎・渡辺敦史〕 ⑴ 林木育種のスピードアップ／⑵ ゲノム編集

1,452円

林業改良普及双書No.205　新しい林業を支えるエリート…

1,445円

木育のすすめ

伐採後の更新はかならず訪れる課題です。コンテナ苗は、その特長から省力・低コスト造林の切り札として期待されています。 育苗期間が短く、効率よく、比較的季節を選ばずに造林できるのがコンテナ苗。 その特長、育苗方法、造林方法、さらには低コスト造林の手法まで、コンテナ苗を理解するための最新情報をこの1冊にまとめました。

1,210円

林業改良普及双書　No.178　コンテナ苗　その特長と造…

2,860円

コンサイス木材百科改訂2版…

本書は、１５０の樹木と結びついている伝統、それぞれの材、樹皮、果実、葉に由来する料理、医薬、産業用途、精神性、そのほかの特性について解説する。イギリスに自生するもののほか、白檀、乳香、没薬の原料となる外国の植物もあり、パパイアやザクロのような果樹、抗細菌剤、抗真菌剤、駆虫剤、抗炎症剤となる樹木もある。また、この美しい本は、長く忘れられていた樹木にまつわる民間伝承や信仰を紹介し、なぜそうしたことがわたしたちの想像力をかきたて、今日の祭儀や行事に欠かせないものでありつづけているのか明らかにする。

3,080円

150の樹木百科図鑑

プロのすごさは、技のレベルはもちろん、いつも次の段取りを考えて、その仕事を行うことにあるといいます。だから長年、高い生産性と仕事の質を保てるのです。著者新島敏行氏は東京都奥多摩町で、山村のくらしや山の作法、技術を次世代の人たちに伝えています。イラストは著者を取材し、実際に森の技を体験した長野亮之介さんが描いています。

1,650円

プロが教える森の技、山の作法…

4,180円

樹皮の文化史

２年の歳月を経て、悲しみが深まる人びとがいる一方、時間とともにそれぞれの生活の中に災禍は組み入れられてくる。三陸沿岸を、地理的辺境としてではなく、危機に晒された生を生き抜く智慧が集積した文化的中心として捉え、強圧的な行政政策への対抗論理としての実践性と、災害リスクに対する脆弱性の吸収と回復力の保持を明らかにする。

2,750円

千年災禍の海辺学

本書では、中国少数民族を主人公として扱い、中華人民共和国の成立以前から営々と続けてきた彼らの森林文化と本来持っていた森林利用権のありようを明らかにした。彼らの森林と共生する生活様式を当該地域の未来の経済社会構築の中核に据えるべく、その現代的な意義と価値を提示。中国政府の政策立案におけるジグザグ・唐突性と執行における強権性を直視する。

4,400円

森とともに生きる中国雲南の少数民族…

「絶滅危惧種」となったウナギ。ウナギは食べられなくなるのか？それとも…。養鰻の歴史、食文化、謎多い特異な生態、完全養殖は？などウナギ生産地の地元３紙が克明に取材、ウナギの現状を追った。２０１５年水産ジャーナスリトの会大賞受賞。

1,650円

ウナギNOW

「鋸谷式間伐」は、間伐手後れ林を健全な植生の人工林に改良する間伐技術です。 本書は、「林分の健全度」をはかりながら間伐をすすめるための実践テキストとしてまとめました。 また、多くの地域で実践されている「鋸谷式間伐」の実践例、現場でのさまざまな工夫、質疑応答などを入れ込みました。

1,650円

鋸谷式　間伐実践編　なるほどQ&A…

「えっ！知らなかった」ではすまされない、日本の水産業の大問題！！２０年以上世界の水産業の現場を見てきた著者が提示する、日本の水産業復活の処方箋。

1,100円

魚はどこに消えた？

「熱帯林問題」がリオ・サミットの最重要課題となって以来，数多くのプロジェクトが立ち上がり，誰もが真摯に問題に取り組んできた。にもかかわらず熱帯林は減少し続け，地域によっては，この間に熱帯林の消失が加速されたところすらある。それは何故か？ 森の民に寄り添ってきた若い研究者たちが「“生活なき”森林保護」の枠組みをラディカルに問い直し，そこに暮らし関わる人々の姿から，「森の価値」と，新しい人と森との関係を提案する。

3,960円

No Life，No Forest

伐採跡地の更新を低コストでどう実証するか。ここが見えてこないと、持続する森づくりが難しいと言われます。 本書は、人工造林による低コストの更新技術開発の現状をまとめたものです。 コンテナ苗を使用した造林、コンテナ苗づくりの技術、下刈り回数削減による低コスト化の実現、低密度の植栽から小面積皆伐と低密度造林の組み合わせ、育種の成果であるエリートツリーを使用した造林まで、さまざまな実証研究を概観しました。

1,210円

林業改良普及双書　No.172　低コスト造林・育林技術最…

経済・文化・環境を結びなおし、経済一辺倒の現代社会に「人のなりわい」をとり戻せるか。危機にある漁業を再生し、日本の自然・集落・協同・食文化を守るための、被災地に立つ漁業経済学。

3,300円

漁業と震災

2012（平成24）年に経験した未曾有の国産材丸太価格の暴落ー。 　このような「暴落」はなぜ起こるのか？その原因を求めて、著者は全国の森林・林業・木材産業の現場で、多くの方々を取材し、議論を重ねてきた。 　本書では「暴落」の原因、複雑なメカニズムをわかりやすく整理している。その上で「暴落」を回避しうる、競争力のある加工・流通のビジネスモデルを提案。価格安定化に向けた協定取引、特売方式、システム販売などの実践例を紹介している。

2,200円

丸太価格の暴落はなぜ起こるか　原因とメカニズム、その対策…

本書は、作業道づくりの理論と実践を集大成した、作業道づくりにぜひ役立てていただきたい1冊です。 基本編では、作業道の基本構造、林業機械の集材費、作業道のコストと路網密度、作業システム、幅員と車幅など、低コスト林業に向けた作業道の基本をまとめています。 実践技術編では、緩傾斜地および急傾斜地の作業道、丸太組工法、木製構造物、作業道のキーワード、水をコントロールする技術など、作業道作設に欠かせない基本がまとめられています。 さらに、本書を特色づける事例解説編では、日本の作業道の卓越する技の全貌を描いています。日本各地で長年の努力・工夫で開設されている作業道の技を、著者が評価し、解説しています。机上論ではなく、現場を知りつくした日本中の「スゴ技」を、生きた教材から具体的に学び取ることができます。 本書の特色 ●日本各地の卓越した技の全貌が。 ●急傾斜、緩傾斜などあらゆるタイプの作業道を網羅。 ●技術解説図、豊富な現場写真による図解 ●作業道の専門キーワード解説 ●現場の生きた教材が教える知恵と技。

3,850円

作業道ゼミナール　基本技術とプロの技…

樹木や森林の重要性をいち早く物語で表現したジオノ。世俗的な報酬をいっさい求めることなく黙々と森林再生に努めたブフィエ。読者がそれぞれ自分の状況に応じてこの物語を楽しんで読めばいい。文学は多様な読み方が可能なのである。

1,650円

【POD】木を植えた男　南仏オート＝プロヴァンスの人と自…

2,200円

樹木の形の不思議

ゴルフクラブや釣り竿を「まさかり」に持ち替えて、薪割りに興じ、冬は暖かな火を囲む。そんな生活は体にも環境にもよく、仲間の輪を広げることもできたー薪割り礼賛を唱える著者の、薪割りの全て。

2,619円

薪割り礼讃

身近な果実・種子図鑑の決定版！公園や街路樹、空き地や広場、庭先などで見かける身近な植物２００種あまりを収録。タネや果実の持つおもしろい性質や形を紹介。虫や鳥などとの関係、薬効、ちょっと便利な利用法など、知って得する情報満載。

2,200円

都会の木の実・草の実図鑑…

江戸時代の林野には、どのような樹木がどれくらい茂っていたのか。また、そこにはどのような動物が生息し、林野や野生生物の様相と、地域の人々の暮らしのあり方には、どのような関わりがあったのか。広島藩領を中心に林野の利用や、シシ（猪鹿）垣・たたら製鉄などを分析。瀬戸内の島々から沿岸部、さらに内陸部についての自然と人々の暮らしを解明。

9,350円

近世瀬戸内の環境史

1,320円

鱗光（No．649（2022　1））…

1,760円

森林カメラ

贈答品やお年玉袋に使われる「のし」はアワビで作る。病気平癒、長寿、魔よけにも用いられ、結納でも欠かせない縁起のよい貝だ。縄文の昔から現代にいたるまで、日常の生活や風習に深くとけこんでいるアワビと日本人との意外な結びつきを二十一世紀に伝える。

1,760円

あわび文化と日本人改訂版…

数千年におよぶ真珠と人間のドラマを100点あまりの図版とともに描く。カキの生態、御木本幸吉による養殖真珠の成功と西洋に与えた衝撃、ジュエリーとしての美しさ、人々を夢中にさせた魅力など真珠にまつわる歴史を繙く。

3,960円

［図説］真珠の文化誌…

そびえ立つ自然の芸術と出逢うー。愛知県内にのこされた巨樹・巨木を丹念に調査・測定した、待望のガイドブック。フィールドワークに必携のオールカラー版。

1,650円

愛知の巨木

１年３６６日それぞれにゆかりの樹木を当てはめて、様々なエピソードとともに紹介。季節の移ろいの中にちりばめられた樹木と人の物語。

1,980円

誕生樹

「森と共生し、森とつながる時代」を築くための新たな知見と実践手段。世界各地の先駆的取り組み事例や貴重な情報が満載。

2,420円

世界の森からSDGsへー森と共生し、森とつながる…

海を渡ったブナの謎、海底に沈む太古の埋没林、宗教と国家権力に翻弄された山ー知れば知るほど深い日本の森。北海道から沖縄まで、強烈な個性と存在感を持つ森を訪ね、生命の生存戦略の奥深さ、そして人との関わりが生んだ知られざる歴史を追う。森林インストラクターであり、元・共同通信記者でもある著者による、森林大国・日本の１２の森のルポ。

968円

日本の森列伝

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