はじめに 一　『春秋左氏伝』と現代の中国学 講演録　『春秋左氏伝』・『春秋正義』・『春秋集箋』　………………………………………　野間文史 注疏宋元版と校勘についての最新私見　………………………………………………………　橋本秀美 《春秋》と日本の年号　…………………………………………………………………………　水上雅晴 二　南宋の士大夫・洪邁の学術 中国史研究者から見た南宋の知識人・洪邁と『夷堅志』　…………………………………　須江　隆 洪邁『容斎随筆』の三国論　…………………………………………………………………　伊藤晋太郎 洪邁学術思想初探　………………………………………………………………………………　田中正樹 三　二一世紀に於ける『孟子』像の新展開ーー中国古典学と孟子ーー 五行から四端へーー孟子による子思思想の受容と改変ーー　………………………………　末永高康 『孟子』の北宋を読み解く　…………………………………………………………………　市來津由彦 　　　　シンポジウムの記録／あとがきにかえて／執筆者一覧　　　　　　　　（二松学舎大学学術叢書）

7,150円

中国古典学の再構築

1,980円

永劫に飛ぶ！

24,200円

完本高橋亨京城帝國大學講義ノート　朝鮮儒學史編…

11,880円

完本高橋亨京城帝國大學講義ノート　朝鮮思想史編…

後期水戸学の中心的存在で水戸学の本流であった藤田幽谷の青少年期の学問成果に注目し、その形成の一端を明らかにする。幽谷門下の吉田活堂を中心とする水戸の国学、そして『大日本史』や『扶桑拾葉集』の研究を経て辿り着く、幽谷研究の決定版。

3,520円

若き日の藤田幽谷

朱子学の教条主義から脱出し、宇宙の本体は生命にあるという哲学に到達、学塾古義堂を開いた儒学者伊藤仁斎の「語孟字義」「古学先生文集」(抄)と、仁斎の学問を継承した長男伊藤東涯の「古今学変」を収めた。

9,680円

日本思想大系33 伊藤仁斎 伊藤東涯…

博学・明晰をもって聞えた江戸時代を代表する儒学者。激動する社会経済の実態を見すえ、経済学を「経世済民」の学問と位置づけたその経済理論は、世界にも通用する先進性を持ち、師の萩生徂徠を超えるものがあった。誰憚ることのない直言と、多くの門人を育てた謹厳実直な生涯を、「春台学」の系譜と学問的評価、逸話を交えて描く本格的伝記。

2,860円

太宰春台（211）

3,300円

日本思想史学（第53号（2021年度））…

大塩は歴史のなかでどのように語られ、近世陽明学では何が論じられたのか。大塩思想とルソーや『仁学』の著者譚詞同と比較したとき、何が分かって来たのか。そして中江兆民の儒学思想としての哲学書『理学鉤玄』のなかに陽明学思想を読み解くなど、大塩研究の新局面を拓く論考。 大塩研究の書誌的考察 　はじめに 　1、同時代の記録 　2、明治維新期 　3、明治中・後期 　4、大正期 　5、昭和十五年戦争期 　6、昭和戦後期 　7、平成期 　おわりに 近世陽明学の受容史 　はじめに 　1、藤原惺窩の儒学 　2、林羅山の党派的受容 　3、貝原益軒の理性主義 　4、中江藤樹の儒教認識の葛藤 　5、熊沢蕃山の主体的受容ーー時処位論 　6、三輪執斎の人間平等観 　7、石田梅岩の職業倫理 　8、佐藤一斎の実学 　9、大塩平八郎の太虚の哲学 　10、山田方谷の実学的陽明学 　11、横井小楠の儒学近代化 　12、春日潜菴の劉念台志向 　13、林良斎と大塩思想 　14、吉田松陰と儒学 近世陽明学と大塩思想 　はじめに 　1、陽明学の受容事情 　2、陽明思想の諸相 　3、心即理 　4、『大学』論の比較 　5、近世陽明学と大塩 『古本大学刮目』引用姓氏から見た大塩平八郎の学問的態度について 　はじめに 　1、引用姓氏の加除 　2、『古本大学』への視角と朱子学認識 　3、引用姓氏から見た思想的特徴 　4、大塩の学問的基軸 　5、天人観をめぐる理と良知 　おわりに 『洗心洞劄記』における『伝習録』の受容について 　はじめに 　1、『劄記』研究への一つの試み 　2、『劄記』における『伝習録』の比重 　3、『劄記』における『伝習録』の展開 　4、『劄記』の展開 　おわりに 田結荘千里と『古本大学刮目』の復刻 　はじめに 　1、洗心洞門人但馬守約 　2、千里と大塩事件 　3、千里の『古本大学刮目』への校訂 　4、『古本大学刮目』の復刻 　5、『古本大学心印』の意義 　6、田結荘千里の思想 思想方法からみた大塩平八郎とルソー思想 　はじめに 　1、時代と出自 　2、学問する役人と社会批判する文人 　3、人間存在としての自他意識 　4、道徳と政治 　5、理性と良知 　6、学問史から見た西洋と東洋 　おわりに 大塩平八郎の太虚と譚嗣同の以太(エーテル)について 　はじめに 　1、大塩の太虚の思想 　2、譚嗣同の以太 　3、孝と仁 　4、学問観 　5、私欲・人心・天理 　おわりに 歴史思想から見た三宅雪嶺とカール・レビット 　はじめに 　1、一九世紀における東西文明の終焉 　2、レビットにおけるヨーロッパニヒリズムの克服 　3、雪嶺の東西哲学の統合化 　4、世界観の転換ー人間中心主義の歴史観から世界内存在としての人間観へ 　5、戦争体験への理性的批判と良知的批判 　おわりにー自愛主義の日本批判と事実に即したヨーロッパの批判精神 兆民哲学における陽明学的位相 　はじめに 　1、陽明学派兆民 　2、儒教・宋学・孔孟の影響 　3、エトスとしての漢学受容 　4、兆民哲学の陽明学的言説 　おわりに あとがき

4,950円

いずみ昴そうしょ9　太虚と公正無私の世界…

7,700円

儒教の名句　下巻

インド哲学六派であるニヤーヤとヴァイシェーシカの伝統を受け継ぐ形で14世紀に確立された「新ニヤーヤ学派」。日本語文献で単独で扱われることの少なかったその学派の特徴を、事物の関係における特有の述語の使われ方に着目して図式化し説明する。

22,000円

インド新論理学派研究序説…

13,200円

中国新出土文献の思想史的研究…

江戸時代、『論語』は知識階層のみにとどまらず、広く庶民に受け入れられてきた。 江戸時代に『論語』を庶民にも分かり易く解説した訓蒙書に関する基礎的な研究書 始めに 凡例 序章 第一章　研究対象文献　 　　　　解題及び関連論 第二章　研究対象文献先行研究 第三章　研究対象文献目録稿 附篇 索引 おわりに

11,000円

江戸期『論語』訓蒙書の基礎的研究…

江戸中期から明治以後まで二五〇年以上も連綿と継承された山崎闇斎学派の学統の証として、明治〜大正時代にかけて崎門三傑の一人・浅見絅斎の遺著を日本全国隈なく渉猟・整理して集大成しながら、一〇〇年以上も秘蔵されてきた幻の全集の待望の公刊。 ◉本稿本は浅見絅斎先生遺著編纂会の中心を担った舞田敦により編纂された『絅斎先生全集』全六十冊（大正四年に完成・未公刊）の「影印」と、監修者による詳細な「解題」で構成される。 ※『絅斎先生全集』は平成二十四年、舞田家より大東文化大学図書館に寄贈された。 ◉『絅斎先生全集』は各資料の底本の明記、異本との校勘、末には舞田自身の識語も記されるなど、手続き上、現在の書誌学的観点からしても全集と呼ぶにふさわしいものであるが、いくつかの問題点も含まれる。今回の出版にあたり、この全集を将来「正確な校本を提供」する足掛かりとすべく、全集に残る問題を洗い出し、現存諸本の情報を整理することを目指した。 ◉本稿本の最大の特色は、講義筆記の充実にある。先行する遺文集の類と比較しても、これほどの量を集めたものはなく、本稿本所収本が現存唯一の写本という資料も複数含まれる。そうした貴重な資料の収録に加え、これほどの量を一つにまとめた網羅性こそが、最大の価値といえる。

99,000円

浅見絅斎全集稿本　舞田敦編（上・中・下）…

7,480円

東アジア儒家仁学史論…

『東洋学術研究』英語版第31号では「『法華経ー平和と共生のメッセージ」展15周年記念特集」として、展示の企画者、講演・共催者、現地主催者等5人による論考を収録。また特集2「信仰と理性、世界市民と希望ー創立者の視点から」では、当研究所第35回学術大会シンポジウムの発表内容や当研究所海外研究員による論考を収載。さらに「苦悩と死を再考するー宗教的・哲学的・人類学的視点」をテーマにした論文やてい談、その他寄稿や研究ノートなど、15本の珠玉の論攷を掲載する。

2,200円

The Journal of Oriental Stud…

2,200円

奈良に蒔かれた言葉　近世・近代の思想…

自らの脆さと闘いながら女性解放・平和運動に身を投じた等身大のらいてう像。15年戦争期の沈黙と戦後の再生を辿った論考を増補。

2,750円

【POD】平塚らいてう

象山、小楠、加藤、西など幕末から明治初年にかけての主要な思想家を手掛りにしつつ、日本における近代思想の形成過程を特に儒教思想の変容・解体の過程と関連づけて考察し、日本思想構造の変遷過程を解明する。

8,910円

日本近代思想の形成

中国文献を通じて古代から近代までの中国の歴史の流れと中国人の意識の変遷を見る。 覇権について 一　覇の意義 二　王道と覇道 三　王者・覇者に対する評価 四　中華思想 五　中国の覇権条項挿入の背景 六　覇権条項 清代文字獄档を読む 一　序　　言 二　皇帝及び宮室に関する犯罪 三　国体に関する犯罪 四　政治制度に関する犯罪 五　学術に関する犯罪 六　余　　論 参考資料 一　日本国政府と中華人民共和国の共同声明 二　宮沢大臣　四条件 三　近代東アジア年表 四　清代文字獄档一覧 あとがき

1,760円

覇権について

二千年にわたり中国社会の精神的支柱であり続けた儒教。礼の思想として孔子教が国教として確立してゆく過程を, 十二の論考を選び構成する。社会史的科学分析による中国思想の解明を試みた板野史学の不朽の偉業。

14,300円

儒教成立史の研究

本書は唐の孔穎達奉勅撰『五経正義』、即ち『周易正義』『尚書正義』『毛詩正義『禮記正義』『春秋正義』そして唐の賈公彦『儀禮疏』『周禮疏』さらに（傅）唐の徐彦『公羊傳疏』、唐の楊士勲『穀梁傳疏』の「引用書籍人名索引」である。この内『穀梁傳』のみ、晉の范ネイ『穀梁傳集解』も併せているため、『穀梁傳注疏引書索引』と題している。 内容・頁数 周易正義引書索引 ……………………6頁 尚書正義引書索引 ……………………35頁 毛詩正義引書索引 ……………………70頁 禮記正義引書索引 ……………………62頁 春秋正義引書索引 ……………………68頁 儀禮疏引書索引 ………………………38頁 周禮疏引書索引 ………………………53頁 公羊傳疏引書索引 ……………………13頁 穀梁傳注疏引書索引（晉の范ネイ『穀梁傳集解』を倂す）。…14頁 ＊　底本はいずれも阮元校刻 「嘉慶二十年開雕江西南昌府學本」

8,800円

五経正義（附二禮疏　二傅疏）引書索引…

『論語』の研究，すなわち注釈は漢代から始まり，その成果は魏の何晏（190-249）『論語集解』にまとめられ，また300年後にはそれらも含め新たな研究を集約した梁の皇侃（488-545）『論語義疏』が作られた。両注釈は南宋の朱熹の新注に対し古注と呼ばれた。ところが，『論語集解』から『論語義疏』に至る六朝期は注釈書が散逸し，ほとんど研究されてこなかった。 著者は長年従事してきた皇侃『義疏』の研究成果に基づき，この300年間の論語注釈史を『義疏』の精査により明らかにする。皇侃は，何晏『集解』によりながらも，その解釈の一義性に疑問を抱き，自らの『義疏』では多義性を重んじて，『集解』以後の論語説を可能な限り網羅的に採り上げ，『集解』に基づく解釈である「本解」と，それとは異なる解釈「別解」とによって構成した。 著者は，その中から六朝時代の論語注釈家39人を選び出し，魏，晋，宋，斉，梁，および生没年不明の注釈家に分けて時代順に配列し，注釈家の履歴，その論語説の紹介と検討，さらに問題点の指摘を行う。日常的な言葉による注釈や，その語句の生まれた社会的歴史的状況を考慮して論じる注釈など，多様な注釈が列挙され分析される。最後に資料編では，各論語説の原文を整理・対校した上で掲載し，基礎資料を提供する。 紀元前から現代まで2000年以上に渡る『論語』解釈史を辿る本書は，論語注釈史研究の基礎を築くとともに中国古典学の醍醐味を伝えてやまない意義深い業績である。

9,900円

六朝論語注釈史の研究…

魏晋の時代は老荘思想と仏教が一体となって大きな展開をみた。著者は、阮籍やダ康をはじめ、慧遠、陶淵明など、この時代の主要な思想家・詩人を取り上げ、当時の思想的潮流を解明する。文学も含めたトータルな視野からの研究は、その後の魏晋思想史研究の道筋を開くことになった。本書はその一連の研究の集大成である。

12,100円

魏晋思想史研究

ー日本を代表する知の巨人の思想に分け入るー 日本の思想を代表する「西田哲学」、その出発点をなす『善の研究』において「事」としての禅で求められたものが「理」としての「西田哲学」にいかに移殖され、潜入しているのかを考察した小論・『善の研究』における「己事究明」、東洋の宗教的伝統をその独創性の源泉とする西田哲学において、神は如何に把握され思量されているかを考察した小論・「西田哲学における神」など、豊穣で奥深い西田哲学に鋭く分け入り、その神髄に迫ろうと試みる小論集。 ［目次］ まえがき 第二章 「見神の事実」……「神人同体」としての神 第三章 「体験」と「論理」の結合……「絶対自由の意志」 第四章 「主観性哲学」克服への道……「場所」 第五章 「自覚」……その認識構造と論理形式 第六章　師弟の対決……西田の「絶対無の自覚」と田辺の「絶対弁証法」 付録（一）　真実在の論理……「絶対矛盾的自己同一」 付録（二）　道元禅と西田哲学との一接点……「自受用三昧」と「純粋経験」

3,014円

西田哲学と禅

『東洋学術研究』英語版第32号では特集「人間性の危機を乗り越えて」として、多岐にわたる分野の学識者が「人間」に焦点をあて紛争、疫病、教育、難民などの問題を論じる。また「地球的危機の『挑戦』と宗教・文明の『応戦』」では、当研究所第36回学術大会シンポジウムの発表内容を収め、半世紀前に交わされた歴史家トインビー博士と創価学会インタナショナル池田会長の対話の今日的意義が見出される。さらにはアジア仏教の経典・歴史・美術に関する寄稿を収載している。 CONTENTS Feature: Overcoming the Crisis of Humanity Navigating Hard Times: Civilian Strategic Action Amidst Political Violence Shane J. Barter / Tetsushi Ogata........ 4 Epidemics, Matter, Significance, and Responsibility Ian Read.................................. 25 Global Wisdom: The Antidote to Magical Thinking Maria Guajardo....................... 50 Education for Refugees from Conflict Zones and their Integration into German Society Barbara Drinck ....................... 69 Religion and Civilization in ‘Response’ to the ‘Challenge’ of a Global Crisis From the Symposium in Conjunction with the 36th Annual Academic Conference of the IOP The Historical Context of Choose Life Junichi Kasuga........................ 90 On the Nature of Crisis in Our Time: Transmission from the Toynbee-Ikeda Dialogue Yutaka Ishigami...................... 108 Esho Funi as a Philosophy of Coexistence: An Analysis of ‘Dialogue for the 21st Century’ from the Perspective of Comparative Civilizational Studies Shunji Hosaka......................... 125 Toward the ‘Second Axial Age’ -The Spiritual Revolution of Humanity and Self-transformation Hiroshi Ichikawa..................... 147 Contributions: Buddhist Studies Dhāraṇī of Pure Radiance (VIŚUDDHA-PRABHĀ) Lokesh Chandra...................... 162 The Wugou jingguang da tuoluoni jing (Sutra of the Great Dhāraṇī of Pure Light) and Its Role in the Religious Policy of Chinese and Japanese Empresses (Wu Zetian and Koken [Shotoku-tenno]) in the Seventh–Eighth Century Elena Lepekhova..................... 193 The Tilting Stream of Dharma Metaphor in Mahāyāna Buddhist Exegesis James B. Apple........................ 207 Akṣobhya: The Buddha of Steadfastness in Sanskrit Texts and Tibetan and Chinese Art Shashibala............................... 228

2,200円

The Journal of Oriental Stud…

本書は『禮記注疏』『周禮注疏』『儀禮注疏』の抄訳である。

11,000円

三禮注疏訓讀（抄）

福岡藩の儒学者であり、父南冥の学業を継ぎ、 亀門学を大成した昭陽の教育に懸ける情熱と波乱の日々 1798年、福岡藩西学問所甘棠館は大火により学舎が焼失、廃校となる。祭酒（館長）であった亀井昭陽（1773-1836）は平士の身分となりながらも、父南冥の学業を継いで『論語語由述志』、『家学小言』他膨大な著述を残し、明治初期まで続く亀井塾を守り育てた。その生涯と学問。 　はしがき 　文献引用について 1　亀井昭陽の生涯　略年表風に 　一・一─昭陽と亀井の五亀について 　一・二─昭陽年譜考 2　昭陽の人柄と学問 　二・一─南冥との違いとその人柄 　二・二─学問観 3　著作をめぐって 　三・一─原典資料文献から 　三・二─『読弁道』の内容 　三・三─『家学小言』に見る学問 　三・四─和文の「防海微言」 4　亀井塾で学んだ人々 　四・一─学問所から私塾へ 　四・二─私塾の始まり 　四・三─亀井塾に列なる人々 　　引用・参照文献 　あとがき

1,650円

亀井昭陽と亀井塾

埋もれていた、もう一つの「うひ山ぶみ」。 知られざる近世の和学手引き書『和学知辺草（わがくしるべぐさ）』、初の翻刻・注釈・現代語訳! 漢学では徂徠学が急速な衰えを見せ、朱子学が盛り返し、異学の禁が発令され、国学では真淵の学風を受け継いだ宣長の学問が完成期を迎えていた、寛政年間（一七八九〜一八〇一）。 和学の手引き書が、佐賀の地で作られていた。 著者は「幽林舎散人」。寛政三年秋に官職を解かれ、該書成立の時はすでに六十歳を迎えようとしていことが、自叙から知られるのみ。該博な学識を満載した本著作から、ひとかどの知識人と推察されるが、年代を考えると、おそらく鍋島直嵩（一七五三〜八三）の主導する歌壇および文芸サロンに身を置いた人物であろう。 果たして江戸や松坂の新知識はどう伝えられていたのか。 近世思想史、文学史を知るための必読の書。 執筆は、中尾友香梨、白石良夫、進藤康子、大久保順子、亀井　森、土屋育子、中尾健一郎、沼尻利通、日高愛子、村上義明、二宮愛理、脇山真衣、（翻字）三ツ松誠、田中圭子、中山成一。 埋もれていたもう一つの「うひ山ぶみ」--まえがきにかえて（中尾友香梨） 和学知辺草の執筆動機とその背景（村上義明） 凡例 翻刻と注釈 自叙 凡例 巻之上 〔1〕世界の中の日本 〔2〕日本、唐土、印度 〔3〕和漢帝系の優劣 〔4〕日本は武の国、唐土は文の国 〔5〕言葉の国、学芸の国、音韻の国 〔6〕日本語の文字 〔7〕和歌のこと、漢詩のこと 〔8〕儒者の偏見 巻之中 〔9〕日本の異称 〔10〕和漢国土の広狭と制度 〔11〕神道の伝授 〔12〕神祇官の盛衰 〔13〕異国の神道、本朝の神道 〔14〕天子と祭祀 〔15〕上代神道の盛況 〔16〕神道の大意 〔17〕神を祭る、神に諂う 〔18〕人倫の道の和漢の相違 〔19〕神道の諸流 〔20〕習合の神道 〔21〕両部神道 巻之下 〔22〕斎元神道 〔23〕唯一宗源神道 〔24〕本地垂迹の果て 〔25〕大黒と恵比須 〔26〕儒学の来由 〔27〕六経のこと 〔28〕孔子の評価 〔29〕古今の学術の相違 〔30〕唐土儒教の流れ 〔31〕いにしえに五行配当なし 〔32〕五行配当の説 〔33〕唐土以外にも教えあり 〔34〕唐土の学問 〔35〕孟子の評価 〔36〕本朝学問の始まり 〔37〕本朝学校の沿革 〔38〕本朝学校の普及 〔39〕本朝いにしえの学制 〔40〕いにしえの軍制 〔41〕天皇の学問 〔42〕古人の強記ぶり 〔43〕金沢文庫 〔44〕本朝宋学の沿革 〔45〕本朝陽明学と古学 〔46〕漢文訓読略史 〔47〕漢文訓読の法 〔48〕日本人の漢詩文 〔49〕和書を読む、漢籍を読む 〔50〕書物版刻の盛行 現代語訳（白石良夫） 自叙 凡例 〔1〕〜〔50〕 あとがき 注釈典拠一覧 索引（人名・書名・事項） 執筆者一覧

6,600円

和学知辺草【翻刻・注釈・現代語訳】…

本書は、西周(1829-97)と大西祝(1864-1900)を始めとする明治の啓蒙期の哲学者を取り上げる。西洋哲学の受容と啓蒙、本格的な批評活動、東西の思想を統一して日本独自の哲学を構築しようとした思想家達の思索を解明する。日本哲学の黎明期である明治の哲学の形成過程、特性を分析・解明する待望の研究書。

11,000円

明治哲学の研究

このサイトのデータは 2025/12/20 15:11:09 に楽天APIから取得しました。このサイトで掲載されている情報は shopping.ago-go.org の作成者により運営されています。 価格、販売可能情報は、変更される場合があります。購入時に楽天市場店舗（www.rakuten.co.jp）に表示されている価格が、その商品の販売に適用されます。