うつほ物語には、証本として信頼できる善本は発見されていない。そのために、従来刊行されたテキストにも、意味を通じさせることを主眼として、大幅に本文に手を加え、厳密な研究資料としては不適当なものがあり、また底本に忠実を期したものは、専門研究者以外には近づきがたい感じの否めない傾きが強い。本書は、これにかんがみて、底本の尊重を原則としながらも、通読が可能であるように、最少限度の校訂を加え、かつ頭注を付して、一般読者の読解にそなえた。四巻には、「くびらきの下」以下の三巻を収めた。

2,640円

うつほ物語（4）新装版…

本書は、「源氏物語」の教科書として、伝定家筆本・伝明融筆臨模本・飛鳥井雅康筆本（平安博物館所蔵。通称「大島本」）等を底本とし、これを「源氏物語大成」校異篇所収の青表紙本とその他数種の青表紙本とによって校訂し、青表紙本の原型に近づけることを目標として本文を作ったものである。本巻の底本には、大島本（葵・賢木・須磨・明石・澪標・蓬生・関屋・絵合・松風・薄雲・朝顔）と伝定家筆本（花散里）とを用いた。

2,640円

源氏物語（2）新装版

本書は、「源氏物語」の教科書として、伝定家筆本・伝明融筆臨模本・飛鳥井雅康筆本（平安博物館所蔵。通称「大島本」）等を底本とし、これを「源氏物語大成」校異篇所収の青表紙本とその他数種の青表紙本とによって校訂し、青表紙本の原型に近づけることを目標として本文を作ったものである。本巻の底本には、大島本（匂宮・紅梅・竹河・椎本・総角・宿木）、伝明融本（橋姫）と伝定家本（保坂潤治氏所蔵）（早蕨）とを用いた。

2,640円

源氏物語（5）新装版

15,400円

山東京傳全集（第3巻）…

『源氏物語』は女が男に蹂躙される不条理を見つめながらも、女を男と正面から対決させることは避けた。物語の末裔たちは『源氏』のラディカルな主題性を受け止め、『源氏』が踏み込むことのなかった男女対決の構図を深めてゆく。-多彩で成熟した中世王朝物語固有の世界を解析する衝撃的論の数々。

8,800円

中世王朝物語史論（上巻）…

妖怪、幽霊、血みどろ、残虐…北斎、英泉、豊国、国芳らが描いた怪奇画百二十三点。原本では削除されていた三十七の図版も復元した完全版。

4,180円

大江戸怪奇画帖

2,640円

源氏研究（第6号）

9,130円

『保元・平治物語』の形成…

15,400円

撰集抄自立語索引

『源氏物語』を読み、愛するすべての人々にひらかれた座談会集。ブームの牽引役となった方々と共に、なぜいま『源氏物語』なのか、なぜ千年の悠久の時空を超えて現代に持て囃されるのか、ブームの深層にある物語のはかりしれない生命力、その価値を語りあった。本書の題を『源氏物語いま語り』とした所以でもある。

2,640円

源氏物語いま語り

書陵部蔵、桂宮本俊蔭巻(零本)を若干縮小した影印本。本書は前田家本系に属し、「まゝ前田家本系に共通する書入を本文中に混じてゐる」ことによって、前田家13行本と極めて密接な関係を有すことが証される。別冊解説では、底本の書誌他、13行本との異同一覧等を記載。

1,650円

桂宮本宇津保物語

10,780円

語り物文学叢説

すでに滅んでしまった珍品ネタが今ここに甦る

4,400円

復活　珍品　上方落語選集…

二千円札の図柄にもなった「鈴虫」巻にいままで知られなかった長大な異文があることを明らかにし、異文検証の必要性を提言する。

2,640円

『源氏物語』の異本を読む…

1,430円

西鶴の世界（2）

6,380円

東海道名所記／東海道分間絵図…

19,800円

伊勢物語古注釈叢刊（9）…

12,100円

京都大学蔵むろまちものがたり（第2巻）…

2,200円

源氏物語捷径（ちかみち）（4）…

19,250円

假名草子集成（第30卷（こ））…

6,930円

源平盛衰記（6）

本書は、平成８年１１月の鉄心斎文庫伊勢物語文華館の展観に展示され、その際に刊行された『鉄心斎文庫伊勢物語図録・第一一集』に一部の写真と簡単な解説が掲載されるまで、一度も言及されたことのない、未紹介の伊勢物語注釈書である。

19,800円

伊勢物語古注釈叢刊（10）…

13,750円

京都大学蔵むろまちものがたり（第8巻）…

口誦が紙に書かれる時点に思いを馳せ、宮廷に生まれた噺の実相と方法を明らかにするなかで、その享受が一つの文化史になってゆくさまを述べつくす。前著『古今和歌集以後』と対をなす渾身の物語論。

10,450円

源氏物語以前

江戸は日本の出版ルネサンスであり、書肆を介して文学が育まれ、生産された時代である。近世前期小説を中心として作者・作品と版元・読者との関係などを検討することで、江戸の文化史、メディア論等の新しい相貌を展開する。

9,350円

江戸文学と出版メディア…

7,480円

読本研究新集（第3集）…

2,200円

校訂延慶本平家物語（2）…

3,190円

しげる言の葉

室町時代後期、三条西公条の二男水無瀬兼成の著『伊勢物語称談集解』は、兼良の『愚見抄』に公条の講釈内容を加えた注釈書であるが、公条からの聞書部分に、まさに古注を交えた講釈の片鱗を見せる。公条の講釈内容を知る上で、また公条が用いた「古注」の実態を知る上で格好の資料ということができる。『伊勢物語聞書』を併せて収録。

16,500円

伊勢物語古注釈叢刊（11）…

11,440円

伊勢物語の文藝史的研究…

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